典型的日本人 2020 1 26
2020年1月26日の「DIAMOND online」には、このような記事がありました。
ホテル、マンション事業で業容を拡大させているアパグループの元谷外志雄代表と、
アパホテルの元谷芙美子社長の2人に聞いた。
会社を上場させた後にアーリーリタイアする、
「IPO長者」たちが世間をにぎわせていますが、どう見ていますか。
(芙美子氏)40代くらいからフリーになって、世界中をクルーズしたりゴルフをしたり、
楽しむような生活に憧れていらっしゃるんでしょうかね。
私たちのように死ぬまで自分の会社に責任と誇りを持ち、
一兵卒でゼロからがんばってきて、そのまま駆け抜けるというのは、
今は珍しいのかもしれませんね。
私たちは、実需を積み上げて、雇用を守り、納税の義務を果たすという三つを、
サステイナブルにきちっと重ねてきました。
会社は上場していませんし、上場益で一生楽に暮らしたいという考えはありません。
創業者自ら朝から晩まで現場に立っています。
私たちは、その過程をすごく楽しんでいるんです。
(引用、以上)
最近は、外国のライフスタイルを真似する日本人が増えました。
「典型的日本人」と言える人は、少なくなったかもしれません。
日本の資本主義の父と言われる、
「渋沢栄一」のような生き方をする人は減ってしまったかもしれません。
さて、私は、青年の頃、石ノ森章太郎の「ホテル」という漫画を読んで、
ホテルの運営に興味を持ちました。
そういうわけで、好みのホテルはありますが、
私は、社会人になってから、毎回毎回、違うホテルに宿泊しています。
これは、以前も書きましたが、印象に残ったホテルについて書きます。
ある時、観光ホテルのフロントに行くと、
ホテルのスタッフが、「ダブルブッキングで部屋がない」と言うのです。
私は、「このような田舎で、ほかにホテルはないのに」と思いました。
すると、スタッフが「そこで、特別な部屋を用意しました」と言うのです。
それが天皇陛下(上皇)が宿泊した部屋でした。
その部屋は、広いリビングルームの左右に、
ベッドルーム、浴室、トイレがありました。
不思議なのは、ベッドルームはともかく、
なぜ、浴室とトイレが2つあるのかわかりませんでしたが、
私にとっては、貴重な体験となりました。
長い人生、1回ぐらいはラッキーなことがあるのですね。
一生の思い出として、いつまでも記憶に残しておきます。